「摂食障害情報ポータルサイト」運営に関するアンケートご協力のお願い

本記事をご覧になってくださる皆様へ

このたびはアクセスしてくださり、誠にありがとうございます。
私は林利香と申します。かつて摂食障害を患っていた経験を持ち、現在は摂食障害の啓発と予防に関わる活動を行っています。
今回、皆様に伏してお願い申し上げたいことがあり、この文章をしたためております。

このたび、平成26年度精神保健等国庫補助金「摂食障害治療支援センター設置運営事業」における普及啓発事業の一環で、摂食障害全国基幹センターおよび摂食障害情報ウェブサイト検討委員会が運営する「摂食障害情報ポータルサイト」より、アンケートの案内が届きました。

サイトの運営に関する調査で、アンケートは下記リンク先のトップページ>左下にあります。
(一般向け)http://edportal.jp/index.html
(専門職向け)http://edportal.jp/pro/
9つの質問に回答するシンプルな内容で、締切は2016年2月29日(月)です。
※摂食障害治療支援センター事業については厚生労働省の実施要項(http://bit.ly/1Q7Y31m)をご覧ください。なお、本ページの摂食障害情報ポータルサイトへのリンクは運営先より許可をいただいております(参照:リンクについて http://www.edportal.jp/site.html

このアンケートにぜひご協力いただき、摂食障害情報ポータルサイトでどのような情報提供をして欲しいか、みなさまの切実な声を届けていただきたいのです。

今回のお願いは私の一方的な想いによるもので、私自身は摂食障害情報ポータルサイトの運営に一切関与しておりません。
しかし、私が伏して皆様にお願いするのには理由があります。
自分が摂食障害ではないかと疑い始めた20年以上前、私はインターネットで摂食障害に関する情報を検索しました。
そこで見つけた治療者を標榜するサイトの運営者に藁をもすがる想いで泣きながら連絡を取り、あやうく危険な目に遭いそうになった経験があるからです。

そのサイトは現在閉鎖されていますが、今もネット上には摂食障害に関する玉石混交の情報があふれています。
今、自分が症状を抱えている状態だったら、どの情報を信じていいのか、どこに頼ったらいいのか、自分で判断できる自信は1ミリもありません。

今回、アンケートの協力要請が届いた「摂食障害情報ポータルサイト」は、厚生労働省が推進する「摂食障害治療支援センター事業」の一環で、私たちの大切な税金で運営されている公共事業です。
多くの人が頼りにするであろうサイトだからこそ、今、摂食障害で悩んでいるご本人やご家族、支援者や治療者に役に立つ情報が得られるサイトであって欲しいと願うのです。

公共事業ゆえの限界があるのは承知の上、皆さんの切実な要望を届けることによって、私たちにとって有益な情報提供をしてもらえるように働きかけることはできないでしょうか。「摂食障害情報ポータルサイト」を、私たちの手でより良いサイトに育てることはできないでしょうか。

現在、摂食障害でお困りの方がご覧になって、どんな情報が載っていたら役立つか。
自分の大切なお子さんや家族や友人や恋人が摂食障害で悩んでいると知ったとき、どんな情報が載っていたら役立つか。

そんな視点から、摂食障害をご存じでない方も、今、苦しんでいらっしゃる方も、摂食障害をわずらう大切な人を助けたい方も支えたい方も力になりたい方も、ぜひアンケートにご協力いただけると嬉しく存じます。今回は医療サービスの情報提供に携わる民間企業の皆様にもご案内しておりますので、アンケートを通じて専門家としてのご意見もお届けいただければ心強く思います。

耳を傾けてくれる人に私たちの声を届ける。今がそのチャンスだと感じています。
異論をお持ちの方がいらっしゃることも充分承知しておりますので、本件についてのご意見やお問い合わせは林までメール(info@eat119.com)にてご連絡ください。

不躾なお願いをどうかお許しください。ご理解とご協力をいただけますよう謹んでお願い申し上げます。