急いで食べるのではなく、ゆっくり良く噛んで食べると、食後のエネルギー消費量が増加することが判明した。東京工業大学大学院社会理工学研究科の林直亨(はやし・なおゆき)教授らの研究グループが5月1日に欧州の肥満学会誌「オベシティ(Obesity) 」で発表。
300kcalのブロック状の食品をできるだけ急いで食べた場合、その後90分間のエネルギー消費量は体重1kg当り平均7cal。一方、ブロック状食品の塊がなくなるまでよく噛んで食べた場合、体重1kg当り平均180calと有意に高い値を示した。また、消化管の血流も、急いで食べるよりゆっくり食べた時の方が有意に高くなった。
この研究成果は、ゆっくりよく噛んで食べることが良いとされる裏づけとして、また、咀嚼を基本にした減量手段の開発に繋がるものとして期待される。
参照:東京工業大学 東工大ニュース
http://www.titech.ac.jp/news/2014/027599.html